腰痛鍼治療
2025年07月6日
こんにちは。 姫路坂口鍼灸整骨院花田院です。
今回は腰痛鍼治療についてご紹介致します。
腰痛は多くの人が一度は経験すると言われている症状で、原因はさまざまです。筋肉の疲労や緊張、姿勢の悪さ、ストレス、加齢による椎間板の変性、神経の圧迫(坐骨神経痛など)などが一般的な原因です。病院で検査をしても明確な異常が見つからない「非特異的腰痛」が全体の約8割を占めているとも言われています。
鍼治療とは?
鍼(はり)治療は、東洋医学の代表的な治療法の一つで、非常に細い鍼を体の特定のツボ(経穴)に刺して、痛みや不調を改善するものです。日本をはじめ、中国、韓国、欧米でも広く行われています。西洋医学とは異なり、体全体のバランスや「気(き)」の流れを整えることを重視します。
腰痛に対する鍼治療の効果
鍼治療は、以下のような作用によって腰痛を改善すると考えられています:
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筋肉の緊張を緩める
鍼が筋肉の深い部分に作用することで、凝り固まった筋肉がほぐれ、血流が改善されます。これにより、痛みの原因となる老廃物の排出が促されます。 -
痛みの軽減(鎮痛効果)
鍼刺激によって脳内でエンドルフィン(天然の鎮痛物質)が分泌され、痛みを感じにくくします。また、神経の過剰な興奮を抑える働きもあります。 -
自律神経の調整
鍼は交感神経と副交感神経のバランスを整え、ストレスや睡眠不足が原因となる腰痛にも効果があります。 -
局所の血流改善
鍼を打つことで、その部位の血流が良くなり、回復を促進します。冷えや血行不良による痛みにも有効です。
具体的な治療の流れ
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問診・触診
痛みの場所、発症のきっかけ、日常生活の状況などを丁寧に確認します。体全体の状態も見て、ツボの選定に活かします。 -
鍼施術
患者の状態に合わせて腰や背中、脚などに鍼を刺します。多くの場合、10~20本程度の鍼を使用します。鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんどありません。 -
置鍼(ちしん)
鍼を刺したまま10〜20分ほど休むことで、効果を持続させます。この間に体がリラックスし、自然治癒力が高まります。 -
施術後のケア
鍼を抜いた後、体調の変化を確認し、今後の治療方針を相談します。
どんな腰痛に向いているか?
鍼治療は、次のようなタイプの腰痛に特に効果があるとされています:
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慢性的な腰の重だるさや鈍痛
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筋肉疲労による腰痛(長時間のデスクワークや運転など)
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ストレス性の腰痛
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妊娠中や産後の腰痛(体への負担を考慮して優しい鍼を使用)
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坐骨神経痛に伴う痛みやしびれ(状況により)
※ただし、骨折、感染症、内臓疾患が原因の場合は医師の診断が必要です。
副作用や注意点
鍼治療は副作用が少ない安全な療法ですが、まれに以下のようなことが起こる場合があります:
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軽い内出血(皮膚に小さな青あざができる)
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一時的なだるさや眠気
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鍼を刺した部位の違和感
いずれも一時的なもので、多くは自然に回復します。また、衛生管理の徹底された鍼灸院を選ぶことが大切です。
腰痛でお悩みの方は是非当院にご相談下さい。