睡眠時横向き寝による巻き肩の原因

2025年06月17日

こんにちは。 姫路坂口鍼灸整骨院花田院です。

今回は睡眠時横向き寝による巻き肩の原因についてご紹介致します。

「巻き肩」とは、肩が本来の正しい位置よりも前に出てしまっている状態を指します。横から見たときに、肩が内側に入り込んでいるように見えるのが特徴です。この状態は見た目の印象だけでなく、肩こりや首の痛み、呼吸の浅さ、姿勢の悪化など、様々な身体の不調を引き起こす原因にもなります。

特に「睡眠時の横向き寝」が習慣になっている人は、無意識のうちに巻き肩を悪化させてしまっていることがあります。


なぜ横向き寝で巻き肩になるのか?

睡眠中、横向きの姿勢をとると、どうしても肩が内側に巻き込まれやすくなります。体を丸めるような姿勢になることで、胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)は縮み、反対に肩甲骨を支える背中側の筋肉は引き伸ばされて弱くなってしまうのです。

また、枕の高さが合っていなかったり、体を沈み込ませるマットレスを使っている場合、肩への圧力が大きくなり、肩関節や周囲の筋肉が常に緊張状態に置かれることになります。こうした状態が毎晩続くことで、睡眠中であっても肩の巻き込み癖が定着してしまうのです。


睡眠中の巻き肩が引き起こす不調

睡眠は本来、身体を休めて回復させるための時間ですが、横向き寝が原因で巻き肩が進行すると、次のような不調が起こる可能性があります:

  • 朝起きたときの肩こり・首こり

  • 呼吸が浅くなり、寝ても疲れが取れにくい

  • 猫背や姿勢の悪化

  • 肩の動きが悪くなり、可動域が狭くなる

  • 肩甲骨の動きが制限され、背中のハリや痛みが出る

このような症状は日中の生活にも影響を及ぼし、慢性化すると集中力の低下や睡眠の質の悪化にもつながります。


整骨院での巻き肩治療とは?

整骨院では、睡眠時の巻き肩によって起こる不調を根本から改善するための施術を行います。国家資格を持つ「柔道整復師」が、姿勢や筋肉のバランス、骨格のゆがみを総合的にチェックした上で、一人ひとりに合った施術プランを立ててくれます。

整骨院での一般的な治療の流れ:

  1. 姿勢・可動域のチェック
     肩や肩甲骨、背骨の状態をチェックし、どの部分に歪みや緊張があるかを把握します。

  2. 手技療法による筋肉と関節の調整
     前に引っ張られている胸の筋肉を丁寧にほぐし、後ろ側の筋肉(僧帽筋・菱形筋・肩甲骨周り)を活性化させる施術を行います。痛みの少ないソフトな施術で、リラックスしながら受けられます。

  3. 骨格・姿勢の矯正
     肩甲骨や背骨の位置を正しい状態に戻す矯正を行い、姿勢のバランスを整えます。肩の位置が改善されると、自然と呼吸も深くなり、身体が軽く感じられるようになります。

  4. セルフケア指導(ストレッチ・寝具の見直し)
     日常生活や睡眠環境も改善する必要があります。整骨院では、寝るときの枕の高さやマットレスの硬さのアドバイス、就寝前の簡単なストレッチ方法など、自宅でできるケアも丁寧に指導してくれます。


寝姿勢と巻き肩の関係を見直そう

横向き寝が必ずしも悪いわけではありませんが、肩や首に負担がかかる寝方を続けていると、巻き肩の原因になります。以下の点を見直すことで、予防・改善につながります。

  • 高さの合った枕を選ぶ(横向き時に首と肩のラインが一直線になる高さ)

  • 抱き枕を使って肩の巻き込みを防ぐ

  • 寝返りが打ちやすい寝具にする

  • 寝る前に肩甲骨まわりをほぐすストレッチを行う


巻き肩は早めのケアが大切

巻き肩は自覚しにくく、放置すると肩だけでなく背中、首、腰など体の広い範囲に影響を及ぼします。特に睡眠中の無意識な姿勢によって悪化するため、「朝起きたときに肩が重い」「日中ずっと肩が内側に入っている気がする」などのサインに気づいたら、早めに整骨院で相談することをおすすめします。

整骨院では、根本的な原因にアプローチしながら、無理のない施術で改善を目指します。正しい姿勢と快適な睡眠環境を取り戻し、毎日の健康をサポートしてくれます。

巻き肩でお悩みの方は是非当院にご相談下さい。