打撲治療
2025年06月7日
こんにちは。 姫路坂口鍼灸整骨院花田院です。
今回は打撲の治療についてご紹介致します。
スポーツや日常生活で物にぶつかったり転倒したりすると、「打撲」と呼ばれるケガを負うことがあります。打撲は誰にでも起こりうる身近な外傷ですが、適切に処置しないと痛みが長引いたり、後遺症が残ったりすることもあります。ここでは、打撲の基本的な知識と整骨院で受けられる治療について、わかりやすくご紹介します。
打撲とは?
打撲とは、転倒や衝突などの外力が身体に加わることで、皮膚の表面に傷はないものの、皮下の組織(筋肉、血管、脂肪など)が損傷するケガのことを指します。一般的には「ぶつけた」「あざができた」と表現されることが多く、比較的軽傷と思われがちですが、痛みや腫れが強い場合や、深部の組織にまで損傷が及んでいることもあるため注意が必要です。
打撲の主な症状
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痛み(圧痛):打った部位を押すと痛みを感じます。重症度によっては安静にしていてもズキズキと痛むこともあります。
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腫れ(腫脹):損傷した血管から出血が起こり、患部が腫れることがあります。
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内出血・あざ(皮下出血):打撲によって毛細血管が破れ、皮下に血液がたまることであざができます。時間の経過とともに赤→青紫→黄色と色が変化します。
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可動域の制限:腫れや痛みにより関節や筋肉の動きが制限されることもあります。
打撲の応急処置(RICE処置)
打撲直後の処置としては、以下の「RICE処置」が有効です。
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R(Rest:安静)
ケガをした部位を動かさず、安静に保ちます。 -
I(Ice:冷却)
氷や冷却材などで患部を冷やし、出血や腫れを抑えます。冷やす時間は15〜20分を目安に、1〜2時間おきに繰り返すと効果的です。 -
C(Compression:圧迫)
包帯などで軽く圧迫し、内出血や腫れを防ぎます。ただし、締めすぎには注意が必要です。 -
E(Elevation:挙上)
患部を心臓より高い位置に保つことで、腫れの悪化を防ぎます。
この応急処置はケガをした直後の48時間以内に行うと、回復を早める効果があります。
整骨院での打撲治療
整骨院では、打撲の程度や状態を確認し、自然治癒力を高めるための施術を行います。主な治療内容は以下の通りです。
1. 状態の評価と検査
まずは問診と触診で、打撲の程度・場所・動きに対する影響を丁寧に確認します。必要に応じて、整形外科でのレントゲン検査をすすめる場合もあります(骨折や重大な損傷の可能性がある場合)。
2. 物理療法(電気・超音波治療)
低周波や超音波治療器を使って、患部の痛みや炎症をやわらげます。血流を促進し、腫れや内出血の早期改善をサポートします。
3. 手技療法(マッサージ・ほぐし)
回復の段階に応じて、筋肉の緊張をゆるめたり、リンパの流れを促すマッサージを行うことがあります。ただし、急性期には無理に触らず、炎症が引いてから行います。
4. 冷却・温熱療法の使い分け
初期には冷却、回復期には温熱を加えて血行を促進し、治癒を早めます。整骨院ではその時期に応じた最適な方法を選びます。
5. 固定・テーピング
患部の安静を保つために包帯やテーピングで軽く固定することもあります。動かしすぎると悪化するリスクがあるため、適度な制限が有効です。
6. 再発予防のための指導
痛みが引いた後も、筋力の低下や動きのクセによって再発しやすくなることがあります。整骨院では、ストレッチや軽い運動の指導も行い、再発を防ぎます。
こんなときは医療機関への受診が必要
以下のような症状がある場合は、整骨院だけでの対応が難しいことがあります。整形外科などの医療機関と連携して対応することが大切です。
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強い痛みが続き、動かすことができない
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明らかな変形や腫れがひどい
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内出血が広範囲に広がっている
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関節の機能が著しく低下している
整骨院では、必要に応じて医療機関との連携を行い、安心・安全なケアを提供しています。
お身体でお悩みの方は是非当院にご相談下さい。