寝違えによる首の痛み
2025年06月5日
こんにちは。 姫路坂口鍼灸整骨院花田院です。
今回は寝違えによる首の痛みについてご紹介致します。
朝起きたときに首が痛くて動かせない、横を向くと激痛が走る──そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。これは一般的に「寝違え」と呼ばれる症状で、医学的には「急性疼痛性頚部拘縮」などと表現されます。
寝違えは突然起こるため驚きますが、多くの場合は一時的な筋肉や関節の炎症が原因で、正しく対処すれば数日〜1週間ほどで改善します。整骨院では、こうした寝違えによる首の痛みに対して、体に負担をかけず自然治癒力を高める治療を行っています。
【寝違えの原因】
寝違えの主な原因は、睡眠中の不自然な姿勢や、枕の高さ・寝具との相性による首・肩まわりの筋肉や関節への過剰な負担です。さらに、以下のような生活習慣が寝違えを起こしやすくする要因になります。
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ストレスや疲労による筋肉の緊張
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長時間のスマホ・パソコン使用による猫背や前傾姿勢
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運動不足による血行不良
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睡眠中の冷え(エアコンや扇風機による首の冷え)
これらが重なると、首や肩の筋肉が硬くなり、ちょっとした寝姿勢の崩れでも痛みを引き起こしやすくなります。
【整骨院での寝違え治療】
整骨院では、寝違えによる首の痛みに対し、症状の原因に応じたオーダーメイドの施術を行います。痛みが強いときに無理な矯正やマッサージを行うのではなく、体の状態に合わせた「やさしいアプローチ」で回復を促すのが特徴です。
① 問診・検査
まずは、痛みの発生状況や日常生活での姿勢・習慣を丁寧にヒアリングします。次に、首の可動域(動かせる範囲)や筋肉の張り具合、圧痛のある部位を確認して、筋肉・関節・神経のどこに原因があるかを見極めます。
② 炎症期の対処(急性期)
寝違えの初期(発症1~3日以内)は、炎症が起きていることが多く、痛みも強いため、アイシング(冷却)や、患部を動かさず安静に保つ処置を行います。この時期に無理に動かしたり、強くマッサージしたりすると、かえって症状が悪化する恐れがあります。
必要に応じて、テーピングやサポーターを使って首を安定させることもあります。
③ 手技療法・筋膜リリース
炎症が落ち着いてきたら、**首・肩まわりの緊張をゆるめる手技療法(マッサージやストレッチ)**を行い、血流を改善し、痛みの原因となる筋肉や関節のバランスを整えていきます。
特に、首だけでなく背中や肩甲骨、肩まわりの筋肉の張りも丁寧にほぐすことで、首への負担を軽減させることができます。近年では「筋膜リリース」という技術を使って、筋肉の表面にある膜(筋膜)の癒着や緊張を解消し、動きをスムーズにする施術も人気です。
④ 物理療法(電気・超音波治療)
手技と並行して、低周波・干渉波・超音波などの電気治療機器を使用することで、筋肉の深部までアプローチし、痛みの緩和や修復の促進を図ります。これらは即効性があるだけでなく、回復を早める効果も期待できます。
⑤ 姿勢指導・セルフケアのアドバイス
寝違えを繰り返さないためには、日常生活での姿勢の改善や、ストレッチ・筋力トレーニングの習慣化が重要です。整骨院では、自宅でできるストレッチや正しい枕の選び方、パソコン作業中の姿勢のコツなども丁寧に指導してくれます。
【保険適用と注意点】
整骨院での施術は、「原因がはっきりしているケガ(例:寝違えによる筋損傷)」であれば健康保険の適用対象になることがあります。ただし、慢性的な肩こりや疲労による首の張りなど、明確な原因がない場合は保険適用外となることもあるため、初診時に確認しましょう。
首の痛みでお悩みの方は是非当院にご相談下さい。