交通事故むち打ち原因
2024年11月27日
こんにちは! 姫路坂口鍼灸整骨院花田院です。
今回は交通事故のむち打ち原因についてご紹介致します。
交通事故によるむち打ち症(頸椎捻挫)は、衝突の衝撃で首が不自然に前後または左右に大きく動かされることが原因で発生します。むち打ちは筋肉や靭帯、神経、関節などに負担を与え、痛みや不調を引き起こします。
1. むち打ちのメカニズム
むち打ち症は、主に以下のような動きによって起こります:
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衝突時の首の前後運動
衝突の衝撃で体が前に押し出される一方で、頭部は瞬間的に遅れて動きます。この結果、首が急激に後ろに引っ張られ、その後反動で前に倒れる動きが生じます。これが「むち(鞭)」の動きに似ていることから、「むち打ち」と呼ばれます。 -
左右方向の衝撃
側面からの衝突では、首が横方向に急激に振られ、筋肉や靭帯に負荷がかかります。 -
回転運動
衝突時に体が回転した場合、首がねじれることで関節や靭帯が傷つくことがあります。
2. 主な原因となる交通事故の状況
(1) 追突事故
- 後方からの衝突が最も多い原因です。
- 特に停止中の車に後続車が衝突すると、首が大きく動いてむち打ちが起こります。
(2) 側面衝突
- 横からの衝突では、首が左右に振られるため、筋肉や靭帯にストレスが集中します。
(3) 急停止や正面衝突
- 正面衝突では、衝撃で体がシートベルトに抑えられる一方で、頭が前後に激しく揺れることがあります。
- 急停止の場合でも、軽いむち打ちが生じることがあります。
(4) シートベルトやヘッドレストの不適切な使用
- シートベルトを着用していない、またはヘッドレストの位置が正しくない場合、首への衝撃が増大し、むち打ちのリスクが高まります。
3. むち打ちの身体的要因
(1) 筋肉と靭帯への影響
- 衝撃により首や肩周りの筋肉や靭帯が引き伸ばされ、微細な損傷が生じます。これが痛みや筋肉の硬直を引き起こします。
(2) 関節への負担
- 頚椎(首の骨)の関節に強い圧力がかかり、炎症や可動域の制限を引き起こすことがあります。
(3) 神経への影響
- 頚椎の損傷や炎症が神経を刺激し、腕や手のしびれ、感覚異常、痛みを伴うことがあります。
(4) 自律神経の乱れ
- 衝撃により自律神経が影響を受けると、めまいや吐き気、倦怠感などが現れることがあります。
4. 事故の状況がむち打ちの程度に与える影響
(1) 衝突の速度
- 高速の衝突ほど衝撃が大きく、むち打ちの症状が重くなる可能性があります。
- 低速でも、特定の角度や状況ではむち打ちが発生します。
(2) 車両の種類と衝突角度
- 車両の高さや重量、衝突の角度によって首にかかる負担が変わります。
(3) 乗員の姿勢
- 衝突時に首をねじったり、リラックスしていない状態だと、損傷が大きくなることがあります。
5. むち打ちを防ぐための対策
(1) 正しいヘッドレストの調整
- ヘッドレストは頭の中心の高さに合わせ、頭部から適度な距離(約2~3cm)を保つようにします。
(2) シートベルトの着用
- シートベルトは正しい位置で締め、事故時の体の動きを最小限に抑えます。
(3) 安全運転の徹底
- 前後左右の車両との適切な車間距離を保ち、急ブレーキや急発進を避けることで、事故そのものを防ぎます。
万が一交通事故に遭われた場合交通事故の治療も行っております。
是非当院にご相談ください。