ヘルニアの症状

2025年06月13日

こんにちは。 姫路坂口鍼灸整骨院花田院です。

今回はヘルニアの症状についてご紹介致します。

「ヘルニア」という言葉はよく耳にしますが、実際にはさまざまな種類があり、中でも多くの人に関係するのが「椎間板ヘルニア」です。これは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)というクッションの役割を持つ組織が飛び出して、近くの神経を圧迫することで、痛みやしびれなどの症状を引き起こす病気です。

椎間板は、背骨の一つひとつの骨の間にあり、日々の動作の衝撃を吸収する大切な役割を果たしています。しかし、加齢や日常生活での姿勢不良、重たい物を持つ動作の繰り返しなどが原因で、椎間板の中にある「髄核(ずいかく)」というゼリー状の物質が外に飛び出してしまうことがあります。これが「椎間板ヘルニア」です。

主な症状

ヘルニアによる症状は、飛び出した椎間板がどの神経を圧迫するかによって異なりますが、主に次のような症状が見られます:

  • 腰痛や首の痛み

  • 手足のしびれ、痛み、違和感

  • お尻から足にかけてのしびれ(坐骨神経痛)

  • 腕や手に力が入りにくい(頚椎ヘルニアの場合)

  • 足の力が入りにくくなる(腰椎ヘルニアの場合)

  • 咳やくしゃみ、力む動作で痛みが強くなる

  • 長時間の同じ姿勢で症状が悪化する

これらの症状は、生活の質を大きく下げてしまうため、早めの対処が重要です。

整骨院での治療とは

整骨院では、ヘルニアによる痛みやしびれに対し、「身体全体のバランスを整える」ことを目的とした施術を行います。飛び出した椎間板そのものを戻すことはできませんが、神経の圧迫を間接的に軽減したり、周囲の筋肉や関節の負担を減らしたりすることで、症状を和らげることが可能です。

整骨院での主な施術内容:

  • 骨格矯正・姿勢改善

     骨盤や背骨のゆがみを整えることで、神経への余計な負担を軽減します。悪い姿勢が原因のヘルニアの場合、姿勢を改善することで根本的な原因にもアプローチできます。

  • 筋肉の調整(手技療法)

     痛みをかばって緊張した筋肉をほぐし、血流を改善。筋肉の柔軟性が高まることで、動作も楽になります。

  • 物理療法(電気・温熱など)

     干渉波治療器や超音波、ホットパックなどを使って、神経や筋肉の緊張を緩め、回復を促します。

  • 運動指導・ストレッチ

     再発防止のために、体幹を鍛えるトレーニングや、自宅でできるストレッチの指導も行います。

整骨院を利用する際の注意点

整骨院は、主に「保存療法(手術をしない治療)」を行う場所です。症状が軽度〜中程度の場合に、痛みの緩和や回復促進に効果が期待できます。ただし、以下のような場合にはまず整形外科での診察を受けることが推奨されます:

  • 強いしびれや脱力感がある

  • 排尿・排便に異常がある

  • 数週間たっても症状が改善しない

整形外科でMRIなどの画像検査を受け、診断をもとに整骨院での施術を併用する、という形が理想的です。

ヘルニアでお悩みの方は是非当院にご相談下さい。