ゴルフ肘の治療

2025年01月26日

こんにちは。 姫路坂口鍼灸整骨院花田院です。

今回はゴルフ肘の治療についてご紹介致します。

ゴルフ肘(外側上顆炎)は、ゴルフのスイングなどで繰り返し腕を使うことで、肘の外側に痛みが生じる状態を指します。主に、肘を伸ばす筋肉(前腕の筋肉)が過度に使われることで、筋肉の付着部である肘の外側に炎症が起きます。この痛みはゴルフだけでなく、テニス、ボクシング、パソコン作業など、手や腕をよく使う活動においても発生することがあります。整骨院での治療は、痛みを軽減し、回復を促進するための効果的な方法です。

ゴルフ肘の原因

ゴルフ肘は、繰り返し腕を使うことによって、肘の外側にある筋肉(主に「長橈側手根伸筋」や「短橈側手根伸筋」)の腱に負担がかかり、その結果として腱が炎症を起こすことが原因です。これらの筋肉は、前腕を使って手首を伸ばす動作をサポートしていますが、過度の使用や急な負荷がかかると、腱に微細な損傷が生じ、痛みが発生します。

ゴルフのスイングでは、腕を強く振る動作が繰り返されるため、肘に大きな負担がかかります。また、無理なフォームや急な運動量の増加もゴルフ肘を引き起こす原因となります。しかし、ゴルフ肘はゴルフに限らず、パソコン作業や重いものを持つ作業など、手首を使う多くの動作に関連しています。

ゴルフ肘の症状

ゴルフ肘の主な症状は、肘の外側に痛みを感じることです。特に、以下のような症状が見られます。

  • 肘の外側に鋭い痛み
    腱の炎症によって、肘の外側(外側上顆)に痛みが生じます。痛みは、動かすと増したり、特定の動作(手首を伸ばす動きなど)で強く感じることがあります。

  • 手首や前腕の疲れ
    前腕や手首に強い疲労感を感じ、長時間の作業や運動で痛みがひどくなることがあります。

  • 腫れや熱感
    炎症が進行すると、肘の外側が腫れたり、触れると熱く感じることもあります。

  • 可動域の制限
    痛みがひどくなると、腕を完全に伸ばしたり、手を使った作業が難しくなったりします。

整骨院でのゴルフ肘治療

整骨院では、ゴルフ肘を改善するために、さまざまな治療方法を組み合わせて行います。以下は代表的な治療方法です。

  1. 手技療法(マッサージ)
    痛みの原因となっている筋肉や腱をマッサージでほぐし、血行を促進します。筋肉の緊張を解消し、炎症を抑えることができます。また、肘の周囲の筋肉を柔軟に保つことで、痛みの再発を防ぐことができます。

  2. ストレッチや運動療法
    ゴルフ肘の治療では、肘や前腕、手首の筋肉を適切にストレッチすることが重要です。これにより、筋肉や腱の柔軟性が向上し、負担を軽減することができます。また、筋力を強化するための軽い運動も併用されることがあります。

  3. 超音波治療
    超音波を使って、深部の筋肉や腱にアプローチする治療方法です。超音波の振動が血流を促進し、炎症を軽減するとともに、痛みの軽減や組織の回復を助けます。

  4. 電気療法(低周波・干渉波)
    低周波や干渉波などの電気療法を使用して、痛みを軽減することができます。これらの治療法は、筋肉の緊張を和らげ、炎症を抑える効果があります。

  5. アイシング
    急性の痛みや腫れがある場合、冷却(アイシング)が有効です。冷却により、炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。治療後にアイシングを行うことで、回復を早めることができます。

  6. テーピングやサポーター
    ゴルフ肘の症状を軽減するために、テーピングやサポーターを使用することもあります。これらは肘の動きを制限し、過度な負担をかけないようにサポートします。特に運動時に効果的です。

  7. 姿勢改善指導
    ゴルフ肘を予防するためには、姿勢や動作の改善が重要です。整骨院では、運動や作業時のフォームを見直し、肘にかかる負担を減らす方法を指導してくれることがあります。

ゴルフ肘の予防と自宅でできるケア

整骨院での治療に加えて、自宅でできるケアや予防方法も大切です。

  1. 休養と適切な運動
    痛みがひどいときは、肘を使う動作を控えることが重要です。ただし、長期間休んでいるだけでは筋力が低下してしまうので、無理のない範囲でストレッチや軽い運動を行い、筋力を維持しましょう。

  2. フォームの見直し
    ゴルフやスポーツをする際には、適切なフォームを意識することが重要です。過度な力を使わず、肘に負担がかからないような動作を心がけましょう。

  3. アイシング
    痛みや腫れが出ている場合は、アイシングを行うことで炎症を抑えることができます。冷却することで、腫れを減少させ、回復を早めることができます。

  4. 筋力強化とストレッチ
    前腕や手首、肘の筋肉を強化する運動やストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めることで、ゴルフ肘を予防することができます。

肘の痛みでお悩みの方は是非当院にご相談下さい。