ばね指治療

2025年04月25日

こんにちは。 姫路坂口鍼灸整骨院花田院です。

今回はばね指の治療についてご紹介致します。

ばね指の治療と整骨院での対応

**ばね指(弾発指)**は、指を曲げたり伸ばしたりする際に、「カクン」と引っかかるような感覚や痛みを伴う症状です。ひどくなると、指がスムーズに動かなくなり、無理に動かすと強い痛みを感じることもあります。家事やスマートフォンの使用、仕事での細かい作業が多い方に特に多く見られます。

ばね指の原因

ばね指は、手のひら側にある腱(けん)と腱鞘(けんしょう)の間で炎症が起こることで発症します。指を動かす腱は、腱鞘というトンネルのような組織を通っており、この腱と腱鞘の間で摩擦が生じ、炎症を起こすと、腱がスムーズに動かなくなります。

主な原因は次のとおりです:

  • 指の使いすぎ(パソコン作業、スマホ操作、楽器演奏、手作業など)

  • 更年期や妊娠中のホルモンバランスの変化

  • 糖尿病やリウマチなどの基礎疾患

  • 加齢による腱や腱鞘の変性

特に女性に多く見られ、親指や中指に発症しやすい傾向があります。

整骨院での治療について

整骨院では、ばね指に対して主に**保存療法(手術をしない方法)**を中心にアプローチします。腱や腱鞘に負担がかかっている原因を探り、症状の緩和と再発予防を目的とした施術を行います。

施術の流れは以下の通りです:

  1. 問診・検査

     痛みの程度、生活習慣、症状の出る指や動作を確認し、状態を評価します。

  2. 手技療法

     手や腕の筋肉・腱の緊張をやさしく緩め、炎症の原因となっている負担を軽減します。また、腕全体の筋肉バランスや姿勢にも注目し、関連する部位の調整も行います。

  3. 超音波・電気治療

     痛みや腫れがある場合は、超音波や低周波電気治療器を使って血流を促し、腫れや炎症の軽減を図ります。

  4. テーピング・固定

     症状の強い時期は、テーピングやサポーターで関節の動きを制限し、患部を安静に保ちます。日常生活での使い方の指導も行います。

  5. セルフケア・ストレッチ指導

     自宅でできる簡単なストレッチや指の使い方を指導し、早期回復と再発予防をサポートします。

整骨院のメリット

整骨院では、手指だけでなく、腕・肩・首など全身の筋肉のバランスを考慮した治療が可能です。実は、ばね指は手や指だけの問題ではなく、肩こりや首の筋肉の緊張、猫背姿勢などが関係している場合もあります。そのため、根本的な原因を改善するには、全身を診る視点が重要です。

また、整形外科との併用も可能で、痛みが強い場合には医師の診察を勧めるなど、症状に応じた適切な対応がとられます。

放置すると悪化のリスクも

ばね指を放っておくと、症状が悪化し、指が動かなくなる「ロッキング」と呼ばれる状態に進行することもあります。そうなると手術が必要になるケースもあり、日常生活にも大きな支障をきたします。初期のうちに適切なケアを受けることが大切です。

ばね指でお悩みの方は是非当院にご相談下さい。